アイテム等データベースvol.1

青龍偃月刀(せいりょうえんげつとう)

DATA
所有者:関羽
形状:武器 ― 薙刀

 桃園の誓いにおいて、義兄弟の契りを果たした、劉備、関羽、張飛は、たまたま出くわした馬商人、張世平と蘇双に、無期という好条件のもと、金と馬を借りた。
 関羽はその金で、重さ八二斤(約18KG)もの青龍偃月刀を作らせた。この青龍偃月刀は、謂わば超巨大薙刀のようなもので、刺す・払う・斬るの3パターンの攻撃ができた。
 関羽はこの青龍偃月刀を自由自在に振り回し、幾多の武将を斬り捨てたが、この当時、このような武器は存在しなかったので、演義の創作である。

蛇矛(だぼうorじゃぼう)

DATA
所有者:張飛
形状:武器 ― 矛か鎗(?)

 桃園の誓いで、義兄弟の契りを結んだ、劉備、関羽、張飛に、馬商人である、張世平と蘇双が、馬と金を無期で貸してくれた。
 張飛はこの金を使って、長さが一丈八尺(4.3M以上)の蛇矛を作らせた。
 その長さにより、張飛が一振りすれば、遠心力により恐ろしい破壊力を生み出すことになり、まだ蛇のようにくねった矛先は、より殺傷能力を高めることができる。
 しかし、この武器はこの当時存在しなかったので、演義の創作である。

雌雄一対の剣(しゆういっついのけん)

DATA
所有者:劉備
形状:武器 ― 剣

 桃園の誓いで義兄弟の契りを果たした、劉備、関羽、張飛。彼らのもとに現れた馬商人、張世平と蘇双は、黄巾賊を討伐するために、劉備らに馬と金などを借した。
 劉備はその金で、二つとも全く同じの、雌雄二対の剣を作らせた。劉備はこの二刀流を装備し、黄巾賊討伐へと向かったが、結局劉備はあまりこの二刀流を使うことはしなかった。

 

方天画戟(ほうてんがげき)

DATA
所有者:呂布
形状:武器 ― 戟

 最強と言われた呂布が愛用した武器。鎗の矛先の横に、三日月型の刃物が付いているので、鎗や矛より、戟に近い。
 呂布は、この武器と、赤兎馬さえあればほぼ無敵で、戦場では恐れられる存在であり、呂布を裏切り、曹操に呂布を引き渡した魏続、宋憲らは、寝ている呂布からまず方天画戟を奪い、それから呂布を捕えたほどだ。
 また白旗を揚げて、呂布を捕えたときも、その証拠として城から呂布の方天画戟を投げ、曹操がそれを確認して、城に悠々と入ったほどだ。方天画戟は呂布の象徴であった。
 ちなみに、方天画戟は普通、方天戟と呼ばれ、画というのは、方天戟に彩色が施されているものを、特定していう言い方である。
 南蛮の猛将、鄂煥もこれによく似た方天画戟をもっていたとされている。

倚天・青スの剣(いてん・せいこうのけん)

DATA
所有者: 倚天:曹操 青ス:曹操→夏侯恩→趙雲
形状:武器 ― 剣

 倚天の剣と青スの剣は、曹操が対をなすように作らせた、名剣である。
 倚天の剣は、「天をも貫く」という意味が込められており、岩を泥のように斬ったとされていて、曹操の愛剣として、重宝された。
 一方青スの剣は、もともとは曹操の所有物であり、また名剣として知られていたが、曹操の側近であり、お気に入りであった夏侯恩に預けさせた。
 しかし、劉備を追撃していた長坂橋の戦いの際、夏侯恩が趙雲に出くわし、一騎打ちであっさりと破れ、青スの剣は、趙雲のものとなり、以後趙雲が重宝した。

七星宝刀(しちせいほうとう)

DATA
所有者: 王允→曹操→董卓
形状:武器 ― 剣

 王允の家に古くから伝わる名剣こそが、七星宝刀である。七星宝刀は、鞘に七種類の宝石が散りばめられており、また剣自体の切れ味も鋭いので、家宝としても、戦闘にしても使える。
 王允は、自分の誕生日に、曹操にこの刀を渡し、董卓暗殺を依頼する。曹操は、かなり計画を練り、董卓と曹操しかいない状況を作り出し、董卓が自分とは反対向けの姿勢で寝ていると、鞘を抜いて、董卓を刺殺しようとした。しかし、あまりに美しい剣が鏡に反射して光を放ち、驚いた董卓は振り向いた。
 曹操はそのまま固まり、ちょうどその様子がものを献上する形にいていたので、曹操はこの七星宝刀を董卓に献上し、結局名刀を取られ、董卓を暗殺できずじまいであった。